あらすじ
『剣客商売』は、江戸時代を舞台にした時代劇漫画で、洒落た老剣客・秋山小兵衛とその実直な息子・大治郎の物語です。小兵衛は孫ほど年齢が離れた情人・おはると共に暮らし、この世の表も裏も知り尽くした風格を持っています。一方、大治郎は剣客としての道を歩み始めたばかりで、父親の足跡を追いながら自らの剣の道を模索しています。
物語は、父子が女武芸者・佐々木三冬をはじめとする様々な人物たちと出会う中で展開されます。これらの出会いから、秋山父子は人生や武士としてのあり方について深い洞察を得ることになります。彼らはそれぞれの信念と感情を胸に、江戸という華やかで時に厳しい世界で生き抜いていきます。
『剣客商売』では、戦いや日常生活の中での剣客たちの人間ドラマが丹念に描かれ、それぞれのキャラクターが持つ個性や背景が物語に豊かな色を加えています。この作品は、剣の腕前だけでなく、登場人物たちの心理や成長が重視された傑作時代劇です。
作者：大島やすいち
原作：池波正太郎
漫画:剣客商売のレビュー・感想
アクションあり人情ありの物語
剣客商売の良さは、アクションと人情で何故主人公である秋山小兵衛が気に入った人物の手助けをしていくのかという部分が描かれていてこの漫画はいわゆる隠居したすごい剣客のおじいさんの暇つぶしを描いている点が面白い点です。ただ、気になる点もありまして、ドラマとかの剣客商売と違って下品な描写があるのがいただけないと感じる部分で20巻くらいから主人公とか周りの人間が野グソをする描写、いわゆる排せつの描写があったりするので嫌がる人は恐らくいると思います。ですが、当時の江戸の情報についてはきれいに説明されていて、いつ頃からウナギのかば焼きができるかなどのほか、当時の江戸のお土産やお菓子に関する情報など結構歴史を知れるので歴史好きの方にはよいのではないかと思います。