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    漫画:守娘のレビュー・感想

    漫画:守娘のレビュー・感想

    あらすじ

    『守娘』は、清朝時代の台湾を舞台にした怪奇物語で、社会的な迷信と女性に対する差別を描いています。物語の中心人物は、杜(ド)家の娘である潔娘(ゲリョン)。彼女は兄に愛されて育ちましたが、兄嫁や親戚からの結婚の圧力に嫌気が差していました。

    ある日、潔娘は川辺で見つかった女性の遺体の儀式を行っている女性霊媒師と出会います。この出会いがきっかけで、彼女の周囲で起こる不可解な事件の秘密が次第に解き明かされていきます。物語は、小さな手形が現れる怪奇現象や、誘拐、人身売買といった女性に対する罪深い事件を通じて展開します。

    この漫画は、台湾の古くからの社会現象の裏側を女性の視点から深く掘り下げ、鬼神や迷信、そして権力と差別に立ち向かう潔娘の姿を描いています。『守娘』は、歴史的背景と社会的な問題を組み合わせ、スリリングかつ意味深いストーリーを展開する作品です。

    作者:シャオナオナオ

    目次

    漫画:守娘のレビュー・感想

    女性が生き辛い時代を描いたミステリー

    清朝時代の台湾が舞台の作品です。
    女性は子どもを産むのが最大の幸福であり存在意義であった、女にとって暗い時代。
    成長できればいいほうで、中には結婚のときの持参金を出すのが嫌だからと生まれてすぐに殺されてしまうことも。
    そんな社会を生きる少女・潔娘(ゲリョン)はある時霊媒師と出会います。
    川で見つかった水死体から物語が動き始め、怪奇とミステリーがうまく融合した展開になっています。
    そこに更に当時の社会問題も含まれており、読み応えがあります。
    絵柄も大変きれいで、当時の風俗なども丁寧に描かれており、民俗学的視点からも楽しめる作品です。

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