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    漫画:腸よ鼻よのレビュー・感想

    漫画:腸よ鼻よのレビュー・感想

    あらすじ

    『腸よ鼻よ』は、漫画家を目指す若者、島袋全優の実体験をもとにしたギャグコミックエッセイです。全優は原稿とアルバイトに追われる日々を送っていましたが、突如としてトイレが血まみれになるという異常事態に見舞われます。初めは腸炎と診断されますが、治療を受けても症状は改善せず、後に難病である「潰瘍性大腸炎」と診断されます。

    この漫画は、全優が病気の診断を受けてから、入退院を繰り返しながらも漫画家としての夢を追い続ける姿をユーモラスに描いています。彼女は片手にGペン、片手に点滴という姿で、病気と闘いながらも創作活動を続けます。商業デビュー後も続く闘病生活の中で、彼女の創作への情熱や困難を乗り越える強さが光ります。

    『腸よ鼻よ』は、ただのエッセイではなく、病気と向き合う中で見出される笑いや奮闘の瞬間を描くことで、読者に勇気と笑いを提供します。それは、漫画家としても患者としても諦めない精神を示す、感動的でありながら楽しい作品です。

    作者:島袋 全優

    目次

    漫画:腸よ鼻よのレビュー・感想

    深刻なのに笑えてしまう爆笑闘病コミック

    作者・島袋氏の実体験をコミカルに描いた闘病コミックです。
    かなり症状の重い潰瘍性大腸炎を患った作者。
    しかし病名が判明するまでに一悶着あり、そこがまた笑ってはいけないのに笑えてしまう描きっぷりがたくましくも面白いです。
    本作の最大の魅力はキャラクター。
    ギャグエッセイの名にふさわしい、個性的かつアクが強い登場人物が続々とでてきます。
    しかもそれが実在の人物がモデルなのですからなんとも……。
    読者投稿でも人気No1なのが、病名が判明して転院してから主治医になったS先生。
    野戦病院の医師のような風貌とキャラ付けが、作者の病気の深刻さと相まって味わい深い人物です。
    物語の中で、漫画家としてデビューもする過程も描かれています。
    本作執筆中も「取材」と称して入退院を繰り返していたとのこと。
    人生なんとかなるものだなぁ、と力を抜ける作品です。

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