あらすじ
『夜明けの唄』は、治癒の力を持つ青年アルトと、呪いによって成長が止まり、短命が宣告された戦巫女エルヴァの、救済系ファンタジーロマンスです。この物語は、孤独な戦いを強いられていたエルヴァと、彼の運命に心を痛めたアルトが主役です。アルトはエルヴァに接近し、彼の隣で生活を共にすることを誓います。彼の支えが、エルヴァにとって大きな力となります。
二人は、主従や家族のような深い絆で結ばれながら、8年間を共に過ごします。その間、エルヴァの体には予期せぬ回復の兆しが現れ始め、彼の生命が思いがけず延びることになります。この驚きの展開は、二人の関係に新たな希望と可能性をもたらします。
『夜明けの唄』では、異なる運命を持ちながら互いを支え合う二人の姿を通じて、愛と救済の力が描かれます。彼らの日々の交流や成長が、読者に感動と癒やしを提供すると同時に、互いに対する深い理解と愛情の重要性を訴えかけます。
作者:ユノイチカ
目次
漫画:夜明けの唄のレビュー・感想
単なる恋愛漫画ではない
子供が生贄となり、その子供は呪いにかけられ、迫害され、村を守る道具として短い一生を終える。というファンタジーな設定が見どころのBL漫画。生贄とされる子供の孤独、呪いに侵されて希望のない居場所のない人生をただ受け入れるしかない運命。そんな人物が主人公です。そんな絶望の世界をこじあけてくれた友人と恋に落ちるわけですが、言葉にできない不器用で純粋な心理描写がとにかく尊い。ここまで細かく人間の心の機微を描いている漫画はあまりない気がする。