あらすじ
『明日、私は誰かのカノジョ』は、彼女代行を行う女子大生・雪と、彼女に惹かれる男たちのビターラブストーリーを描いた漫画です。主人公の雪は、金銭のために他人の理想の彼女を演じ続ける日々を送っています。物語の第1巻では、雪をレンタルする若きサラリーマン、壮太との歪な関係が中心となります。壮太はあくまで彼女代行として雪を雇いますが、二人の間には徐々に複雑な感情が芽生え始めます。
この関係は、単なるビジネスの範囲を超えてお互いに心が通じ合う瞬間もありますが、雪は常に彼らの理想を演じる立場にあり、そのギャップに苦悩します。物語は、彼女代行としての役割と個人的な感情の間で揺れ動く雪の心理を深く掘り下げ、恋愛のリアルとその複雑さを鮮明に描き出します。
『明日、私は誰かのカノジョ』は、恋愛における理想と現実の間の緊張を探求し、登場人物たちの心情を丁寧に描いている作品です。読者は、雪と壮太の関係の行方と、彼女の代行としての生活がどのように彼女自身の感情と絡み合うのかを見守ります。
作者:をの ひなお
漫画:明日、私は誰かのカノジョのレビュー・感想
私と違う、でもどこか共感できるカノジョ達
パパ活をする女子大生、美に執着する整形厨、ホストに通う風俗嬢。現実世界の私は大学生活とバイトに明け暮れる女子大生でしたが、漫画に登場するカノジョたちとの接点はないはずなのに、どこか親近感を感じていました。
それはなぜなのか。
お金の規模や場所が違えど、自分以外のどこかに拠り所を求めてしまう、カノジョ達が感じている「寂しい」という根本の感情に共感できたからだと思います。
もし入る大学が違ったら、出会う人が違ったら、私もカノジョ達のような人生を歩んでいたかもしれません。
東京で生きる女としてたくさんのことを考えさせられる、恐くて面白い大好きな漫画です。
現代社会の女の子の闇
最初は恋愛漫画なのかな?と思い軽い気持ちでよんでいたけど、大人になりきれない女の子たちのドロドロとした内容が多く私にとっては良い意味で期待を裏切られた。
今時のパパ活女子の良い点、悪い点や、整形をして維持していくことの大変さ。年齢によって若い子には勝てない現実だったらすごくリアルで漫画家さんもいっぱい取材したんだろうなって内容でした。
自分ではなかなか関わらない世界をのぞけて面白かったです。
話しも2冊で一話って感じで、途中からでもサクサクと読み進められるお話でした。