あらすじ
『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』は、原作・左藤真通、作画・富士屋カツヒト、監修・清水陽平による、現代のネット社会を舞台にした法律漫画です。主人公・保田理は、「しょせん他人事」を信条とする冷静沈着な弁護士。感情に流されず、事実と法律のみを基準にSNSトラブルやネット誹謗中傷など、デジタル時代特有の問題を解決していきます。一見冷たく見える保田ですが、依頼人の本質的な救済を第一に考えており、時に痛烈な正論で人を動かします。彼を支えるパラリーガルの加賀見灯やイソ弁・泉鈴子との人間関係を通じて、法律家の“正しさ”と“優しさ”の狭間を描きます。現代社会の「炎上」や「デジタルタトゥー」などリアルな題材を扱いながら、ネット時代における正義と責任の在り方を問いかける作品です。2024年にはテレビ東京系で実写ドラマ化もされ話題を集めました。
作者:左藤真通
最近はビットトレントを利用してプロパイダから開示請求される事件が多く起きているようです。
参考:トレント開示請求
開示請求が送られてきたら慌てずにお近くの弁護士に相談してください。放置は厳禁です。
しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事のレビュー・感想
インターネットトラブルの実態がよくわかる
本当にこの作品は面白いですね。今まで法律に対して苦手意識があったのですが、この漫画を読んでみてかなりの面白さに気がついてしまいました。まず主人公の説明が作中めちゃくちゃ上手いのですね。わかりやすい言葉で簡潔に説明してくれるので本当にすらすら読めます。あとやっぱりネットに関してのトラブル対策のエピソードが本当に興味深かったのです。どういう手順でネットで誹謗中傷した相手を特定して追い詰めていくかということを臨場感を交えながら細かく描いてくれていたのでかなり驚きもあり楽しかったです。
誰もが「当事者」になりうる問題
SNSの炎上や誹謗中傷、デジタルタトゥーなど、誰もが「当事者」になりうる問題を、法的・倫理的両面から丁寧に描いている点が非常にリアルです。また、パラリーガルの加賀見やイソ弁の泉との関係を通じて、保田の“人間らしさ”が少しずつ垣間見えるのも魅力的でした。
法律の冷たさと人の温かさ、その境界線を巧みに描く本作は、「他人事」として片付けられない社会の現実を突きつけてくる一冊です。読み終えると、ネットの向こう側にいる“誰か”の存在を、改めて考えさせられます。

