あらすじ
家事アプリ会社に勤める西園寺さんは、38年間かけてやっと手に入れた独り暮らしを満喫しています。自分の時間を自由に過ごせる喜びを感じつつ、家事はまったくしないスタイルで気ままな生活を楽しんでいました。しかし、ある日、シリコンバレー帰りの天才エンジニア・楠見くんが彼女の前に現れます。年下で少し変わった楠見くんは、家事や日常生活において独特の考え方を持ちつつも、彼には大きな「秘密」がありました。
その秘密が明かされることで、西園寺さんの生活は大きく変わり始めます。家事が苦手な彼女が、日常の中で楠見くんとの交流を通じて少しずつ変化していき、家事にも挑戦するようになります。やがて、西園寺さんは独り暮らしの自由さだけでなく、家事や生活の中にある温かさや、楠見くんとの関係を通じて感じる家族的なつながりにも気づき始めるのです。
家事ゼロの西園寺さんが、自分の生活を見直しながらラブやファミリーの要素を取り入れ、新たな生き方を模索する物語が繰り広げられます。
作者:ひうらさとる
目次
西園寺さんは家事をしないのレビュー・感想
多様性の時代にあったストーリー
38歳、女性、あいたろう ヒット作を連発するひうらさとる先生の新作です。長年漫画家をされているので絵が昔ほど綺麗ではなくなってしまいましたが、でもそれを打ち消すかのようなストーリー展開に惹きこまれていきます。多様性の時代に合っていて、偽家族を作るストーリーですが、やはり他人と暮らすので中々初めは上手くいかない、でも西園寺さんと楠見くんが仕事が出来るキャラなので試行錯誤しながらも本物の偽家族になっていく過程が丁寧に描かれています。