あらすじ
田舎の産婦人科医ゴローは、かつて自分に懐いていた12歳で亡くなった少女・さりなの影響でアイドルオタクとなっていた。そんな彼のもとに、活動休止中の推しアイドル・星野アイが双子を妊娠して現れる。アイは子供を産むこともアイドル活動も諦めないという強い意志を持っており、ゴローはその姿に再び惹かれ、彼女の内密出産を全力で支えることを決意する。しかし、アイの出産日、ゴローはアイのストーカー・リョースケによって命を奪われてしまう。
次にゴローが目覚めると、彼はアイの子供である星野愛久愛海(アクア)として転生していた。さらに、双子の妹・星野瑠美衣(ルビー)は、亡くなったさりなが生まれ変わった姿であり、2人は互いに生まれ変わる前の記憶を持っていることに気づくが、それぞれの過去の関係には気づかないまま、アイをサポートし成長していく。
アイの人気は急上昇し、ついには東京ドームでのライブを控えるまでになるが、悲劇が襲う。アイは自宅に押しかけてきたリョースケに刺され、アクアとルビーの目の前で命を落としてしまう。リョースケはその後自殺し、残されたアクアとルビーは、アイの芸能事務所「苺プロダクション」の社長夫人である斉藤ミヤコに引き取られる。
アクアは、リョースケがアイの情報を得ていた背後に黒幕がいると考え、その人物が自分とルビーの実父であると推察する。そして、アイを襲わせた犯人は芸能界にいる可能性が高いと考え、復讐を誓う。
作者:赤坂アカ×横槍メンゴ
推しの子のレビュー・感想
夢と現実の境目から物語を垣間見れます
まず最初数話読んだ時点で、こんなに正直に裏話を伝えてくれることに驚きました。最近の漫画はよく理想を描いていてこんなことあるわけないと思ってしまう内容ばかりでしたが、この作品はアイドルに限らず芸能界全体の闇を光でなくそのまま闇として描いていることにすごく驚いたのを覚えています。アクアとルビーが話を進むごとに双子でありながらどんどんと対照的な位置にいるように見えて、実は同じゴールに向かっていたことがわかった時は鳥肌が立ちました。