あらすじ
『銀魂』は、江戸時代末期を舞台にしつつも、宇宙人「天人（あまんと）」が地球を支配する異色の世界観で描かれるギャグコメディです。主人公・坂田銀時とその仲間たちが、1話から3話程度で完結するドタバタ劇を繰り広げますが、その中には銀時の過去や彼を取り巻く因縁を軸にしたシリアスなストーリーも展開されていきます。『将軍暗殺篇』以降、物語は本筋となる長編シナリオが続き、主要キャラクターの死や緊張感のある展開が増え、全体的にシリアスな作風に変わっていきます。ギャグ要素を残しつつも、物語のクライマックスを意識した描写が目立つようになり、サブタイトルも簡略化されていきます。
物語の背景として、天人の襲来によって地球は大きな混乱に陥り、幕府は天人に屈服し、侍たちは刀を奪われて力を失っていきます。そんな時代の中、主人公・銀時は未だに侍魂を持ち続け、剣術道場の跡取りである志村新八や、戦闘種族・夜兎族の少女神楽と共に万事屋を営んでいます。彼らは江戸の様々な依頼を引き受け、騒動に巻き込まれながらも日々を過ごしていきます。
物語が進むにつれて、銀時がかつて攘夷戦争で共に戦った盟友たち、桂小太郎や坂本辰馬、高杉晋助などが登場し、彼らとの因縁が物語の大きな軸となります。銀時たちは真選組や天人との対立を繰り広げながら、次第に過去の因縁や新たな敵との戦いに巻き込まれていきます。
作者：空知英秋
銀魂のレビュー・感想
人情味溢れるコメディ
主人公の坂田銀時と周りの人々が繰り広げる人情味溢れるコメディであり、非常に面白いです。基本的にコメディ調なのでかなり笑えるのですが、心に響く名言や人を想う大切さを感じられるシーンもあるので感動できる点も良いです。また、銀時や他の面々が戦うアクションシーンも豊富で、非常にカッコよくて見応えがあります。特に真選組動乱編は普段犬猿の仲である土方に協力して、真選組を助ける銀時のカッコよさが言動やアクションを含めて際立っていたと思いました。