あらすじ
日本では怪獣の出現が日常化し、人々はその脅威に怯える日々を過ごしていた。日比野カフカは、幼なじみの亜白ミナと共に日本防衛隊に入って怪獣を全滅させるという夢を抱いていたが、防衛隊試験に不合格となってしまう。やむを得ず、怪獣の残骸を処理する民間清掃会社「モンスタースイーパー」で働く毎日を送ることになる。そんな中、アルバイトとして入社した市川レノと共に任務をこなす中で怪獣に襲われるが、二人で撃退に成功。レノの勧めで、カフカはもう一度防衛隊試験に挑戦することを決意する。
しかしその夜、怪獣との戦いで負った傷の影響で、カフカは謎の生物に寄生され、肉体が怪獣に変化してしまう。どうにか元の姿に戻ることができたものの、その後彼の変身した姿は「怪獣8号」と呼ばれるようになる。数か月後、防衛隊試験の当日、カフカは試験で優等生の四ノ宮キコルや出雲ハルイチと競い合うも、体力試験では下位に沈む。しかし、適性試験ではレノと協力して活躍する。
試験の最中、突然現れた人型怪獣がキコルを襲うが、カフカは悩んだ末に怪獣8号に変身し、怪獣を撃退してキコルを救う。彼女に正体が知られてしまうものの、公にされることはなかった。しかし、試験官の保科宗四郎は、カフカに何か隠しているものがあるのではないかと疑念を抱くようになる。
作者:松本直也
怪獣8号のレビュー・感想
男性としてパワーや勇気を貰える
ヒーローでもある主人公が何処にでも居そうな中年男性といった設定なので、同年代の自分として読んでいるだけでパワーや勇気を貰える感覚になれますし、更には戦う理由が愛なので、尚更心に響いてくるものがあり寧ろ感動さえしてしまいます。また、普段がとにかく冴えないただの中年男性なので、そんな冴えない中年男性が半端なく強い怪獣へと変化するというギャップは凄まじいですし、悩みや上手くいかないことがある時には特に読みたくなります。