あらすじ
この物語は、主人公の五十嵐徹が30年前の中学生時代に戻り、過去をやり直す物語です。五十嵐の一度目の人生は、ほとんどが苦難に満ちていました。高校時代はイジメに遭い、成績も悪く、なんとか3浪の末に地方の医大に合格しましたが、その後もギリギリで卒業。さらに、誰もが敬遠する外科医の道を半ば強制的に選ばされ、過酷な現場での勤務が続きます。
それでも最善を尽くし続けた結果、国内最高峰の大日病院で働くチャンスを得ますが、実力とは無関係の権力争いに敗れ、病院を追われることに。そして、自分の病院を開業するも経営がうまくいかず、借金を抱える中、妻にも離婚され、さらには自身が末期がんと診断されるという絶望的な状況に追い込まれます。借金取りにも追われる中、かつて診た患者が恩返しとして、徹を過去に送り返すという奇跡が起こります。
徹は中学生時代に戻り、同じ不幸な人生を繰り返さないよう努力し、再び人生をやり直していく決意を固めます。過去の失敗を乗り越え、どのように新たな人生を歩むかが物語のテーマです。
原作：yuin
作画：Kidari Studio
リターン〜ある外科医の逆襲〜のレビュー・感想
タイムリープによる医者無双が爽快
外科医がタイムリープして学生時代に戻ってしまうんですけど、医師として無双していくのが面白い作品でした。タイムリープ前は人の好い医者というだけで突出した技術はなかったものの、それでも経験は豊富。インターン時代から同僚達より抜きんでていましたし、論文や医薬品の開発まで手掛けてしまうのは爽快でした。中盤から日本ではなくアメリカで医師として活躍しますけど、こちらでもよかったですね。最初は人種差別によって仕事なんてロクに与えられませんでしたけど、それならそれで論文でギャフンと言わせるのが痛快でした。こんな感じで医師無双するシーンが各所に見られ、痛快で面白い作品でした。