あらすじ
『課長 島耕作』は、34歳で課長に昇進したばかりの島耕作を中心に展開するビジネス漫画です。島耕作は出世に特に執着しているわけではありませんが、新しいポジションとその責任を受け入れつつあります。彼が所属する宣伝部で機密情報がライバル会社に漏れたことから物語は始まります。
情報漏洩の背後には、社内政治や派閥争いが絡んでおり、島は調査を進めるうちに、自分がその渦中にいることを知ります。また、事件には島を取り巻く魅力的で才能ある女性たちも関与していることが明らかになり、彼女たちとの関係がさらに事態を複雑にしていきます。
この漫画は、島耕作がプロフェッショナルとしてだけでなく、個人としても成長し、様々な挑戦に直面する様子を描いています。社内の謀略や対人関係の難しさを乗り越えながら、彼は自身の道を切り開いていく過程が描かれています。『課長 島耕作』は、ビジネスの世界のリアリティとドラマを兼ね備えた作品です。
作者:弘兼憲史
目次
漫画:課長 島耕作のレビュー・感想
昭和のサラリーマン生活を学べるバイブル
当初はいけ好かない男の職場不倫を描く傾向にありましたが、昭和時代のサラリーマン生活の苦労がよくわかる作品です。
景気が良かった時の大手メーカー企業がどんな状態だったのか、手に取るようにわかります。
トップになるために政治家のように派閥をつくっていく組織の雰囲気、それに飲まれる金魚のフンのような人間もいれば、
孤高のサラリーマンで自分の信念を貫くタイプの上司もいて、人間模様が面白いです。
会社を去っていく人間にもスポットを当てており、毎話ワクワクして読めます。