あらすじ
『GROUNDLESS』は、内乱に苦しむアリストリア島を舞台にした本格ミリタリーコミックです。島内で武器商を営むウォルドロン夫妻は、軍から大量の銃の発注を受けることになりますが、この取引はグレゴリオ島軍大佐の策略であり、彼は密かに反乱軍と通じていました。取引中に夫を殺され、娘を連れ去られ、自身も左目を失うという悲劇に見舞われたソフィアは、生き残った狙撃銃を手に復讐を誓います。彼女の闘いは、個人の復讐から始まり、やがて島の運命を左右する大きな戦いへと発展していくことになります。この作品は、個人の復讐心と戦争の残酷さを描きながら、人間の強さと脆さを探求しています。
作者:影待蛍太
目次
漫画:グランドレスのレビュー・感想
戦場にはヒーローなんていやしない
この漫画は架空の世界でそれも島国で内紛が起きて戦争中という世界のお話でよかった点はリアリティがすごくよく、あっさりと人間は死ぬということを描いている点です。戦争を題材にした作品って、どこかヒーロー的な人物がいたりして何とかなりそうという形で物語が進んでいくことが多いんですが、この作品は主人公が組する舞台の連中も死ぬときはあっさり撃たれたり刺されたり、戦車の砲撃を受けるなどであっさり消えてしまうんです。そのうえで、ここがちょっとと言える点は漫画事態の展開の遅さみたいなものがあり、一応あと何巻で結末を迎えますというのが決まっているんですが、内紛の終結のゆくえが未だ11巻になっても見えません。視聴者側はこの漫画本当に内紛が収まるの?という点が気になるうえ、内紛が収まったら主人公のソフィアは息子と再会できるの?という疑問もあり、主人公たちと戦う兵士側が日常に戻れるのという不安が私にはあります。